今月最後のアウトプット。
ニュートンの「光の量子論」。
いったいビジネスの何に役立つのか!?
元マイクソフト日本支社長の「成毛」さんはこう言いました。
「社会人たるもの、歴史、科学、経済は読め!」と。
同感です。歴史と科学と経済。
逆にこれらを読むなら、自己啓発書は不要です。
特に、歴史から多くのことを学べるので、そこから自分で自己啓発書的な何かを抽出することの方が大事かと。
科学は、「所詮 人間なんて」って思えますw
いい意味でね。※悪い意味でそう思うと新興宗教にはまりそうですがw
書名:ニュートン(2017年2月号)
読書日・アウトプット日
:2017年1月31日
しっかし不思議ですよね。量子論。
以前から興味がありいろいろ読んでたのですが、
とにかく常識で捉えるとまるで意味がわかりません。
粒でもあり波でもあるって^^;いったい何が起きているのでしょうか。
光が「粒」であるか「波」であるかの論争がずっとありました。
ニュートンは「粒」と。なぜなら障害物があるとクッキリと影ができるから。波なら回り込むはず。
ホイヘンスは「波」と。波長が異常に短いから、回り込まないのだと。
ヤングは「波」と。2つの隙間から光が漏れていると、その先の壁に明暗ができる。これは波特有の「打ち消しあった」からだと。
アインシュタインは「粒」と。光電効果(金属にぶつけると電子が飛び出す現象)を説明できるから粒だと。
朝永博士は「粒」と。波なら、距離の2乗に比例して弱くなるから、わずか3メートル先のロウソクは見えなくなるはずと。
結局現在は「両方の性質をもつ」ということで結論付いているようです。
常識的には粒であり波であるというのは両立しないのですが・・・そこから「量子力学」という学問が始まったのです。
その後「量子力学が正しいとしたら・・・」という前提での実験が始まります。
量子力学で説明されている、光の最小の粒「光子」は2つにわけることはできません。
本当なのか?
実験結果は本当でした。光を2つにわける装置で実験したところ、2つに分けることはできなかったのでした。
これで「粒」の性質が証明されました。
さらに似た装置で今度は「波」の性質を証明する実験もされました。波なら、互いに弱め合うため、本当にそうなるのか・・・の実験でしたが、本当に弱めあった(干渉)のです。
さらに実験は続けられます。
2つの隙間からスクリーンに向けて、光子を飛ばし続けるという実験。
1つだと確かに1つの粒の跡が出来ましたが、それを何度も何度の続けると、波の性質特有の縞模様が出来てきたのです。
現時点での結論は「光子は見ていないときは波として振る舞い、見ていると粒として振る舞う」
波として振る舞い、スクリーンに到達する直前に粒になる。
そしてその粒は波の強いところに出現する可能性が高い(確率解釈)。
この「確率解釈」はアインシュタインが反対したそうですが、現在はこれが結論となっています。
「見ようとすると粒になり、見ないようにすると波になる」。
意味不明な現象。それが量子力学らしいのですが、しかし、現にそういう現象が起きており、この量子力学を利用したコンピュータが開発されているのですから、人間というのは逞しいですね!