ネット集客の専門家として、多数のセミナー集客案件を体験してきました。
自分が講師であることはもちろん、他の人の講演会。
単独での主催や、運営メンバーが多数存在する委員会での主催。
札幌や道外。
参加費1000円から15万円まで。
![cover3](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/06/cover3.gif)
多種多様なセミナー集客に関わってきていますが、どの案件でも
失敗した案件には失敗した理由が、成功した案件には成功した理由がそれぞれあります。
経験を重ねるうちに、コンセプト段階とか最初のミーティング時という超初期段階で
おおよその集客人数が予想できるようになってきます。
毎回、事前に予想していますが、大きく外れることはありません。
少々外れた例としては、今年(2016年)2月27日の
「樺沢紫苑 出版記念講演会」でした。
想像よりも大幅に集客が進み、6週間前に募集開始をしたのですが
3週間で200名満席。
会場が210名でいっぱいなので、それから席を増やすこともできず
残りの3週間は特にやることがないという、嬉しいながらも多少寂しい(?)状況でした。
![0114b覚えない記憶術フライヤー_OL](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/08/a94f93ac7b1c7510d7fffd108722f16a-724x1024.jpg)
それは例外だとしても、概ね予想できます。
ところで私は歴史が好きで、結構勉強しています。
しかし歴史オタクではなく、単に”ビジネスや人生に役立つから”という理由だけです。
歴史オタクはホントに凄いですからね。信じられない知識量です。
しかし私はそこまでは不要で、あくまでビジネスや人生に役立つかどうかだけを重視して勉強しています。
さて今回から何度か、”歴史から学ぶ、セミナー集客”という特異なテーマにチャレンジしてみます。
信長に学ぶ!成功事例に囚われない!
![Bishū_Okehazama-gassen](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/08/b473ee1605680a3964229d1ba068de6d-1024x512.jpg)
歴史嫌いでも知っている「桶狭間の戦い」
それほど説明も不要かと思いますが、簡単に説明します。
敵対関係にあった”今川義元”が自ら大軍を率いて、信長の国「尾張」を目指します。
その数、45000。まさに大軍。一方、信長は3000。
15倍の敵に普通に戦って勝てるわけがありません。負け戦です。
そこで信長は一か八かの奇襲・・・とすら言えないダメ元の作戦を立てます。
失敗したら終わり。
その作戦とは・・・
「確かに大軍だが、大将の今川義元を守る兵は5000程度。
この大雨に乗じて奇襲すれば、今川義元の首を取ることができるかも・・・」です。
![maxresdefault](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/08/maxresdefault-1024x576.jpg)
歴史家の倉山満氏は、著書「負けるはずがなかった!大東亜戦争」でこのように書いています。
あんなわけがわからない、奇襲とも呼べないような、山の上に陣取っている敵に対して
大雨が降って視界不良だからヤケクソで突っ込んで行ったら大将首が取れてしまった。
倉山満氏は別に悪口を言っているわけではありません。
その証拠に、信長自身が「まぐれである」ことは重々承知しています。
現にそれ以降、信長は慎重に天下統一の道を進んでいきます。
桶狭間の戦いとその後の信長から、いったい何が学べるのか?
さらに倉山満氏の著書から引用します。
負けた反省は誰でもしますが、勝った反省をすることも大事です。織田信長はそれができました。
桶狭間で勝ったら、二度とこんなまぐれ当たりの戦いはしないと決意しているのです。
(中略)
こんなことは本来あり得ません。たまたま雨でよく見えなかったのだけが救いでした。だから二度と繰り返してはいけないのです。
![enn1403141752016-n1](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/08/enn1403141752016-n1.jpg)
成功事例に囚われて、そこから抜け出せない例は多数あります。
競馬やパチンコなどのギャンブルはまさにそれです。
一度勝ってしまったら、その快感を忘れることができずに何度も足を運んでしまい気が付くと中毒になっている。
セミナー集客も同じです。失敗した時にその理由を研究するのなど当然のこととして、成功した時にも必要です。
以前知人に「東京は、さぞかし集客が楽なんでしょ?100人規模なんて片手間でできるのでは?」
と聞いたことがありますが、そんなことはないらしいです。
人口は1316万人(東京圏)。札幌圏の6倍だからといって、6倍集客ができるということではありません。
東京でのセミナー開催数も多く、やはり工夫しないと無理なのです。
札幌で、2016年9月22日に開催されるジェームス・スキナー講演会のミーティングに何度か参加したことがありますが、
どうやら沖縄では1700人の集客が成功したとのこと。凄い成果です。考えられません。
![header_top](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/08/header_top.jpg)
しかしなぜ成功したかの理由がよくわからずに「じゃあ札幌も成功するのか!」と思ってはいけません。
沖縄で成功した理由はいくつか予想できます。
・沖縄ではあまりセミナーなどのイベントがないため、珍しがられた。
・直前で数百名がすでに集まっており、その数(つまり「もう○○○人も集まってます」)を前面に打ち出すことでお祭り感の演出に成功し「俺も行ってみよう」と思ってもらえた。
・個々人が自主的に動いた。動かざるを得なかった。そのため戦略的に動くことができず、行動を優先するしかなく、あちこちにポスターが貼られていった。行動力でカバーした。
簡単に言うとそんな感じです。
沖縄の人口は約142万人で、札幌圏内は340万人(札幌経済圏)。約2.4倍。
『沖縄よりも人口が多いのだから、札幌もいける!』
そう考えてしまうかもしれませんが、そうはなりません。
”人口”と”実際の集客人数”は比例しません。
人口が多いということは、そこで開催されるセミナーも多いということです。
沖縄のように、たまにしかセミナーがないのと、札幌のようにポツポツと大規模イベントがあるのとは状況が全然違います。
沖縄の成功事例に囚われない。これが重要なところです。
【2016年9月22日に開催されるジェームス・スキナー講演会はこちら】
今年(2016年)、11月13日に樺沢さんの出版記念講演会を主催します。2月に引き続き今年は2度目です。
2月27日は大成功でした。しかし11月もまた大成功するとは限りません。
2月の成功理由はすでに研究できているので、それをベースに11月も慎重に一歩一歩積み重ねていき、ぜひ成功させたいと思います。
![13663526_1164911156898701_93389810_o](https://ishida-hiromi.com/wp-content/uploads/2016/08/13663526_1164911156898701_93389810_o-1024x684.jpg)