2006年。Googleは16億5000万ドルでYouTubeを買収しました。
当時はものすごい酷評をされています。
たとえば以下のような具合です。
「このニュースは、どれだけ賢明な人間でも“金はあっても考えが足りない”行動を起こしかねない、ということを証明している」
「YouTubeはまさに、大勢の視聴者の中から、わざわざくずのような視聴者をすくい取るよう設計されている。」
「わたしは、自分は物事に価値があるかどうかを見分けられると自負している。だが今のところ、YouTubeの価値がどこにあるのかは全く理解できないでいる。」
散々な言いようですw
しかし当時はこのような論調が多かったのです。
確かに言っていることはわかります。
Googleはデータ分析をしてきたサービスであり、YouTubeは明らかに娯楽。
両者の親和性は限りなく低いと言っていいでしょう。
現にGoogleはしばらくの間、YouTubeをほったらかしでした。
少なくてもしばらくの間大きな動きはありませんでした。
しかし実はこの間Googleは状況を見守っていたのでした。
本格的な動画時代の到来を。
そして2013年、Google Plusというソーシャルメディアのアカウントがなければコメントできないというアップデートがされました。
これはかなり衝撃的な仕様でした。
その意味するところは何か?
コメント欄が荒れるのを防ぐためです。
それまでのYouTubeのコメント欄は荒れに荒れていました。
荒れているサービスなど誰が使おうと思いますか?警戒するのが当たり前です。
当然ビジネス利用者はもっと警戒します。
しかし2013年のこの仕様変更により、コメント欄が一気に正常化されていきました。
そしてYouTubeでははっきりとこう明言しています。
「YouTubeはそれ自体がソーシャルメディア化している」と・・・。