この動画。なかなか衝撃的ですよね。
もちろんCGなんですが、完全に自作ではありません。
そういうiPhoneアプリがあるんです。Androidアプリでも有る様子。
こちら
このアプリが秀逸なのは、撮影が開始したらカメラ(スマホ)を動かしても元の位置でCGの動きが継続しているということ。
これにより異常なリアリティが得られています。どんな技術なんだろ。凄いなぁ。
【以下、決して読まないでください・・・】
いままで幽霊なんて信じたことがなかった。
心霊写真?そんなものはシミュラクラ現象によるものだ。
「3つの点が集まった図形」は、人間の顔と認識されるという脳の働きがある。
ほら
・ ・
・
人間の顔に見える。心霊写真はすべてそうだ。そして幽霊なんて存在しない!
そう思っていた。
昨日までは・・・。
9月22日に札幌で大規模なイベントが開催される。
その数1500人。講師、ジェームス・スキナー。
聞いたことはあるが、どんな人物かは知らなかった。
しかし私はイベント集客、プロモーションの専門家であるため、ありがたいことにランディングページ制作とチラシ制作の仕事をいただいたのだった。
5月26日 午前。
原稿の作成を開始した。
といってもいきなり、WORDを立ち上げて文章をパカパカ入力するのではない。
まずはマインドマップでいろいろ整理をする。
・対象となる人たちは?
・どんな内容なのか?
・来ない理由は?
・不安に思われることは?
・来ることでどんなメリットがある?
それらを整理するにはマインドマップは最適だ。
整理といっても簡単ではない。
ちょっとした記憶を引き出してきたり、推理、想像する必要がある。
そのためいつもとは環境を変えたほうが効果がある。
私は朝早くからスタバに出かけ、マインドマップで整理を行った。
そして3時間ほどかけて整理をし、帰路についた。
5月27日 午前
昨日マインドマップで整理した内容を元に
具体的に原稿作りに入った。
まずはヘッダー。
昨日の段階で大まかにキャッチコピーは決まっていたため、それをヘッダーに配置。
次に、プロフィールやセミナー概要、申し込みフォーム、そしてサブタイトルの配置を行った。
そして具体的にサブタイトルを考えていく。
これがなかなか大変な作業だ。
私は冷めかかったコーヒーが入ったマグカップを手に取ろうとした。
その時だった。
「え!?」
ノートパソコンの画面が・・・割れている?
ある一部分が、まるで積乱雲のようにゴワゴワした円形になっている。
いままで何もなかった箇所が突然割れたようになったことに思わず息を飲んだ。
しかしその驚きは、次に起きた出来事によって完全に打ち消された。
その割れたと思われる箇所が、何やら動いているのだ。
いや、蠢いていると表現した方が正しいのかもしれない。
無数の虫がウジャウジャと蠢いている。
そのように見えた。
しかしそれは虫ではなかった。
人。
そう、人がその割れ目から這い出してきたのだ。
血管が凍るような衝撃を受けた。
まず右手、そして次に左手が画面から出てきた。
両手がキーボードのファンクションキー「F8」に触れた時にはもう腹部まで出てきている。
そして慣れた動作でパソコン画面から這い出してきた。
全身がキーボード上に投げ出される。
何が起きたか理解できなかった。
これは新しい3D技術なのか?
子供の頃に見たドラえもんの道具で、似たようなのがあった気がするが、こちらは現実世界である。
5月28日。
目を開けると蛍光灯が見えた。
昨日の出来事がよみがえる。
夢ではなかったのか・・・。
いや長い夢を、この病院で見ていたのか?
混乱から立ち直るため、私は目をそっと閉じた。
いったいなにが起きているのか・・・。
その時、男女の声が遠くから聞こえてきた。
医者と若い看護師が何やら話しているようだ。
一瞬開けた目をまた閉じる。
こうすることで会話が聞き取りやすくなる。
『また同じ症状の患者さんです。』
『いったいどうなってるんだ。全員がまったく同じ症状だ。』
『警察の発表によると、共通しているのは、全員あるスマホのアプリをインストールしているということでした。』
『アプリの兵器。まるでSFだな』
医者と思われる男性は軽く笑ったが、それが混乱のためであることは明らかだった。
『で、なんというアプリなんだ?』
『FX・・・グルと読むんでしょうか。G・U・R・U』
『そのアプリはどんなアプリなんだ?』
『映画のような効果・・・つまり爆発したり、消えたり、そして・・・』
『そして・・・なんだ?』
『幽霊が出てきたり・・・髪の長い・・・知ってますよね?リングっていうホラー映画。』
『あぁ、貞子だっけ?』
『画面から貞子が出てくるような、そんな遊びができるんです。』
『随分詳しいなw』
『はい・・・だって私がその・・・』