YouTube広告。
誰しも目にしたことがあると思いますが、動画がスタートする前に表示されるアレです。
画面右下に「スキップ」とかリンクがあって、押すと本来の動画が始まる仕組み。
あれは正式には「インストリーム広告」といいます。
「ストリーム」は「流れる」という意味で、その中に広告を入れるので「インストリーム」かな?
実態は不明です。
また「インディスプレイ」という広告もあります。
これはGoogleアドセンスにかなりイメージが近いです。検索結果の一番上に、実感だと1つか2つ表示されます。
YouTube広告にはこの2つがありますが、私は両方共試したので、その実感をお伝えします。
まず、再生数は広告で簡単に稼げます。
平均、1再生3円が相場です。
もちろん今後、動画を出稿する人が増えてきたらこの金額は上がってくるでしょう。
3円なのは今だけです。
上記の言い方からわかるとおり、YouTube広告は再生されることで初めて課金されます。
インストリーム広告は強制的に再生されますが、15秒を超えた時点で3円が発生します。
多くの人が右下のボタンで「スキップ」していますが、あれを押しても広告主は痛くも痒くもありません。0円です。
インディスプレイ広告は、広告をクリックして再生が始まった時点で3円発生です。
ではどちらが効果があるのか?私の実績を一緒に見て行きましょう。
一番上から見ていくと
・インディスプレイ広告だけでした。約25万回広告が表示されて、そのうち1100人が広告をクリックしたようです。最後まで見てくれたのは17%くらい。人数でいうと187人。
※「動画が再生された長さ」の「100%」欄は無視できると思います。5秒前に再生をやめた場合も「最後まで見た」と判断していいと思うのですが、この場合「100%」欄にはカウントされていないためです。
・インディスプレイとインストリームの両方です。インディスプレイは20万回表示され、インストリームは700回です。 そのうち課金対象となった、つまり「インディスプレイの場合には再生開始、インストリームの場合には15秒経過」したのは700人です。この700人の内訳は不明です。最後まで見てくれたのは12%で85人程度でした。
・インディスプレイ広告のみで、10万回表示されました。700人が動画を再生し、27%の人が最後までじっくり見てくれています。
さっきより「動画が再生された長さ」が長めですが、これは動画の種類やクオリティによります。
この動画は時間をかけて、わくわくするようなプロモーション動画にしました。やはり効果はできるようです。
以上の経験から私は次の結論を出しました。
- インディスプレイ広告がよい。インストリーム広告は、無理やり”最低でも5秒”は見させるため、場合によっては反感を買うことがある。また「スキップし忘れ」でたまたま15秒を超えて再生されることもあるが、その場合でも課金されてしまう。
その点、インディスプレイ広告は、わざわざ自分からクリックしないと再生されないため、本当に興味がある人だけが見ていると言える。
現に、インストリーム広告よりも、インディスプレイ広告の方が、閲覧時間が長い。
- 出稿する動画のクオリティをまずあげる。適当に作った動画ではなく、ワクワクドキドキするような動画とし、閲覧してもらえる時間を延ばすように努力する。たとえば最後まで30%の人が見てくれたとすると、15%まで見てくれた広告に比べて2倍の費用対効果が得られたと考えることができる。
広告の成果が出なかった場合にはいったん出稿を止めて、クオリティの向上を検討する。